野生動物による被害対策として,広範囲の検知が可能な無線センシング手法を研究しています.
LPWA通信で使われる920 MHz帯の電波を用いて,受信信号強度(RSSI)の変化から動物の通過を検知することを目指しています.現在は動物に見立てた人を用いて,RSSIの変動を測定する実験を実施中です.電波伝搬の変化から,獣流検知への応用可能性を検討しています.
測定実験
アンテナの高さを0.1mと1mに変えて、受信端末の周囲に人が立ったときのRSSI(受信信号強度)の変化を測定・比較しました。
アンテナを地面に近づけると、人の影響を電波の変化として捉えやすくなります。
これにより、人や動物の存在を検出する精度が向上することが期待されます。